散策開始
出発点の駅前は人通りの割には結構広い、5分ほどで巴波(うずま)川遊歩道に進入、例幣使街道の宿場町として栄えた商都は川越の新河岸川と同じようにこの巴波川船運の賜物らしい。川の途中には水門があり代用水の役割もあったようだ。
それにしても川中を我が物顔で泳ぐ大型の鯉の群れには驚いた、流れの速さと川底が見える透明度も素晴らしい!視察の時には水は濁り鯉の存在など思いもしなかったのに・・・?・・
塚田歴史伝説館
途中長い黒塀を回り込むと8棟の建物が登録文化財という豪商(材木商)の家「塚田歴史伝説館」である。最初の建物に入ると三味線引きのおばあさんと寅さん風の客、あれっ(・・?人形だ。CDに合わせて歌とトークが始まった、声は実在の芸者さんだって!
家宝の収蔵品、人形山車芝居、人形ロボット蔵芝居等を見て再び巴波川沿いを散策。
200年前の三連の蔵をリノベーションした美術館の前で一度昼食解散して栃木の蕎麦を堪能した。
横山郷土館
午後の「横山郷土館」は左側が銀行、右が麻問屋でそれぞれ石蔵を備えた左右対称の商家だ。
石蔵は次回予定の大谷の石に見えるが大谷石特有の班(穴)がない、鹿沼で採れる深岩石と言う(看板に書いてあった)。銀行蔵は破風の所にレンガを使って格式を上げている。銀行・麻問屋の入り口には当時最先端のガス灯も残っていた。ここも登録有形文化財である。
奥座敷でお茶とお菓子をいただきしばしの休息、(´▽`) ホッ
巴波川遊覧船
巴波川に沿って一路帰途と思ったが、透明な水と鯉の群れに惹かれ遊覧船に乗ってみた。川から見る黒塀と蔵はまた風情がある。そしてなぜか50㎝以上の鯉の群れが並走してきたのである。乗船前に誰かが買った餌を期待してか?餌を投げ入れるとすごい争奪戦が繰り広げられた。どこかの国の爆買いを見ているようだ。
船頭の話によると2年前に茨城・栃木を襲った大洪水で鯉が街中にあふれ出てほとんどが死滅してしまったとか。その後河川工事を施し2000匹の鯉を放ち以前の形に戻したという。
こうして20分の遊覧を終えて歴史ある蔵の街を後にした。I.O